300年余りの歴史をもつ尾鷲林業。先人たちの英知と努力によって、檜の芯持柱材の生産が連綿と築かれてきました。その尾鷲の林材業界も、21世紀に向かって変革のときを迎えています。
経済状況の劇的な変化や、文化、生活スタイルの多様化にともない、新たな市場開拓の必要性を感じるとともに、地域の活性化に願いを込めて、平成10年度に尾鷲ヒノキ内装材加工協同組合を発足しました。
当組合では、柱材製材から生じる端材(コワ材)や間伐材などを、ムク(無垢)の床材や壁材などの内装材として加工することにより、付加価値を高めて需要拡大を目指します。また、新建材(合板、クロス)などの内装材による健康問題の解決策の一つとなることも期しています。
21世紀のテーマである自然との調和、健康で快適な暮らしのために、尾鷲ヒノキ内装材加工協同組合は、次世代に「自然と安らぎと快適」をテーマに未来を拓いていきます。代表理事 楠 英敏